スナック菓子、市販のお弁当、おにぎり、インスタント食品、菓子パン、ドレッシング、アイスクリーム、加糖乳飲料、どれも私達の生活にすっかり溶け込んでいる食品です。これらは超加工食品と呼ばれています。
超加工食品とは、従来の食品加工の概念を超え、精製加工度が高い食成分や添加物を工業的に組み合わせて作られる、常温でも保存できたり日持ちする食品で、簡単に食べられて、多く売れることを重視した食品です。(※食品の分類方法は何種類かあります) 忙しい現代人にとっては、便利さやコスパ、タイパの観点から摂取頻度がどんどん高まっていますが、これら超加工食品がの普及がもたらす健康問題と食事の質の低下が指摘されています。超加工食品に偏った食生活では、⚫︎肥満や癌の発症リスクの増加⚫︎2型糖尿病患者の死亡リスク上昇⚫︎うつ、認知機能障害などに関与する可能性が指摘されています。
超加工食品は買ったらすぐ食べられたり、レンジでチンするだけなど手軽で便利ですが、安価に大量に購入可能なため食品ロスも多くなりがちです。現代人の多忙な日常に、便利な超加工食品は欠かせない存在ですが、我々だけでなく次世代の健康を脅かさないよう、良い面悪い面を理解したうえで賢く利用していきたいですね。
(管理栄養士・静岡中部地域糖尿病療養指導士 平田由貴枝)